高次脳機能障害?意識がふっと抜ける——脳卒中後の意識障害と向き合う【実体験】

リハビリ日記

脳卒中(脳出血)してかたまもなく3年半を迎えますが、「あれ?これって意識障害じゃね?」と感じる瞬間が増えました。

例えば文章を書いてたり、スマホでゲームをしてる時、意識がふっと抜けるような感覚です。
眠くもないのに、まるでスイッチを切られたように意識が飛んでしまうことがあります。

うさきち
うさきち

なんや、ひですけボケーっとして
大丈夫かぁ!?

ひですけ
ひですけ

え・・・?
あ、今ちょっと意識飛んでたわ・・・。

ひですけ
ひですけ

多分、ほんの一秒程度やけど・・・

うさきち
うさきち

コワいこと言わんとって・・・。

危険なことはしない。でも全部をやめるわけにもいかない

こうした症状があると、まず考えるのが「運転、大丈夫かな?」ということ。
せっかく免許復活できたのになくすのも嫌なので、調子が悪いときは極力運転は避けるようにしています。もし不調を感じたらハンドルを握らない。代わりに、妻や息子に運転を頼むこともあります。

運転するにしてもスピードは出さない。高速道路には乗らない。
意識が途切れるというのは、ほんの短い時間でもそれだけで危険なこと。
スピードが出ていたら重大事故にもなりかねないので、なるべくひとりで出かけない。ヤバそうなら運転後退してもらうことにしています。

料理するにも材料は必要なので、運転全部しないとか全部をやめるわけにもいきませんが、普段の生活や仕事にもじわじわ影響してきます

記憶もあやふや。でも工夫次第で「なんとかなる」

最近は、記憶障害のような症状も出ています。たとえば、買い物行くのにスマホで買い物リストを作っても「スマホを忘れる」メモをとっても「メモを見忘れる」文章を途中まで書いても「どこまでやったか覚えていない」

人の名前が全然覚えられない。長文が頭に入ってこないなど、以前は普通にできていたことが、今では「記憶が抜け落ちる」ような感覚に変わってしまいました。

仕事でも修正箇所が抜けてしまったり、修正内容を忘れたりと問題がでてくるようになりました。

「でもまぁ、脳出血して脳を損傷しているわけだし、多かれ少なかれこんなこともあるやろ・・・」と思いながらやってきたところはあったのだと思うのですが、「意識飛ぶのはさすなにやべぇな・・・」と思ってネットで調べたら
色々とあてはまることが多すぎて、「俺ってもしかして意識障害じゃね?」ってことに気が付くわけです。

うさきち
うさきち

意識飛ぶのはさすなにやばない・・・?

ひですけ
ひですけ

せやし困ってんねんな。

意識障害は高次脳機能障害になるの?

意識障害って高次脳機能障害に該当するの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。実際、意識障害は脳卒中後に発生することがあり、これが高次脳機能障害の一部として認識されることもあります。

高次脳機能障害とは?

高次脳機能障害とは、脳の損傷により、注意力、記憶力、計画性、判断力、言語能力、感情のコントロールなど、日常生活に欠かせない認知機能に問題が生じる状態を指します。意識障害もその一環として含まれることがあります。

ひですけ
ひですけ

退院して最初のころは音楽がやたらと耳障りでイライラしたなぁ・・・
注意力全部持っていかれてぜんぜん集中できなかった😓

うさきち
うさきち

運転再開した時も「音楽つけないで!!」ってすごい剣幕でいうてたもんね。

ひですけ
ひですけ

すまんかったね。こっちも必死のパッチよ

意識障害の症状

意識障害には、意識が途切れる、ぼんやりする、記憶が飛ぶといった症状が現れることがあります。

例えば、短い時間のうちに意識が抜けてしまい、その後、一瞬、何をしていたか覚えていないといったことがある場合、これは意識障害に該当する可能性があります。

ひですけ
ひですけ

スマホで何か調べようとして
スマホの電源入れたら、何検索しようとしてたのか覚えてないとか・・・

うさきち
うさきち

記憶障害というかボケ老人の世界やなwww

高次脳機能障害と意識障害

意識障害が高次脳機能障害に含まれるかどうかは、症状の程度や脳の損傷箇所によって異なりますが、脳卒中後に意識障害が継続する場合、それが高次脳機能障害の一環として診断されることがあります。意識が抜けるような症状や、記憶が飛んでしまう症状が日常生活に影響を与えている場合は、医師に相談し、診断書をもらうことが大切です。

意識障害と障害年金

もし意識障害が高次脳機能障害として認められれば、障害年金を申請することができます。意識障害があることで、日常生活や仕事に支障が出ている場合、その証拠として診断書を提出することが申請の助けになります。

高次脳機能障害と障害年金

私のように、脳卒中後に記憶や注意、意識の問題を感じている方は、**「高次脳機能障害」**に該当する可能性があります。この障害は外見では分かりづらく、自分自身も最初は「年のせいかな」「ちょっと疲れてるだけかも」と思って見過ごしがちです。

けれど、生活に明らかな支障が出ている場合は、障害年金の対象になることもあるようです。

こんな時、医者にはなんていえばいいのだろう?

医者に自分の状況を伝える際には、具体的で詳細な症状や影響を説明することが大切です。自分が直面している記憶や注意力の障害が、日常生活や仕事にどのように影響しているかを明確に伝えると、医師も適切な診断や支援を提供しやすくなります。

以下のポイントを参考にして、医者に話す内容を整理してみてください。

1. 症状の具体的な説明

  • 意識障害:どんな感じで意識がなくなるとか、どのくらいの時間意識がとぶとかの説明はもとより、それにより困っていることなどを詳細に伝えましょう。
  • 記憶障害:例えば、「最近、作業をしていると、メモや修正内容をすぐに忘れてしまうことが増えてきました。」、「ホームページを作っていても、どこまで作業が進んだのか、何を直すべきかを忘れてしまう。」など、具体的なシチュエーションを交えて話すと、医師も症状の程度がわかりやすいです。
  • 注意障害:例えば、「一度に複数のことに集中するのが難しく、作業に取り組むとすぐに気が散ってしまいます。」、「仕事をしていても、他のことが気になってしまい、作業が進まなくなる。」など、集中できない状況について具体的に話すことが有効です。

2. 日常生活への影響

  • 「これらの症状があるため、日常生活や仕事での効率が大幅に低下しています。」、「以前はスムーズにできていた仕事なども、今は何度も確認し直さなければならなくなっています。」など、日常生活や業務にどれだけ影響を及ぼしているかを伝えます。

3. 改善のために試みたこと

  • 「メモを取るようにしているのですが、見るのを忘れてしまうことがよくあります。」、「アプリやツールを使って記録を残すようにしているものの、頻繁に確認を忘れてしまい、作業が遅れています。」など、自分なりに改善策を試みたことを伝えると、医師はあなたが症状を認識し、対処しようとしていることがわかり、サポートをしやすくなります。
ひですけ
ひですけ

私は左手(利き手)麻痺してるので、メモもスマホでしか書けないから、リマインダーとかアラームとかも入れてるし、chatGTPも活用してる。

4. 困っていること、支援が必要なこと

  • 「このような症状が続くと、作業の納期に間に合わなくなることが増えてきて困っています。」、「以前のようにスムーズに仕事ができず、家族や同僚の助けを借りることが多くなっている。」など、具体的に支援が必要な状況を伝え、医師に理解してもらいましょう。
ひですけ
ひですけ

昨日は特に調子悪かったのか、ブログ書きながらも何度も意識飛んでたわ・・・。
まぁ、1秒未満とか短い時間やけど、何度もあると俺おかしくね?って心配になるわー

うさきち
うさきち

老化ちゃうん?

ひですけ
ひですけ

それならそれでしゃあないんやけどなぁ・・・
まぁ、気になるなら医者に聞いてもらっておくほうが安心よね。

5. 年金障害を受ける場合には

  • もし高次脳機能障害で障害年金の申請をする場合、医師に診断書をお願いすることが必要になるので、診断書で、症状の影響が日常生活や仕事にどれだけ障害をもたらしているかをしっかりと記載してもらうことが重要です。
ひですけ
ひですけ

他の障害と相まってこういうところが悩んでいるなど、記載してもらうといいようです。

うさきち
うさきち

嘘言うたらあかんでーw

自分の人生は他人が楽しくしてくれるものではない。

障害があっても、自分なりのやり方で生活は続けられます。

以前と同じようにできなくても工夫次第でできればいい。
前と同じように速さでできなくてもいいんです。

大事なのは、「今の自分を認めて、今の自分にできる方法で、自分らしく楽しく生きること」だと感じています。

ひですけ
ひですけ

自分の人生、自分で楽しくしないと、
誰も他人のためになんか楽しくなんかしてくれませんからね。

うさきち
うさきち

人に手伝ってもらえることは手伝ってもらえばいいし、
道具使ってできることは道具使ってやればいいと思うでw

まとめ

意識障害と高次脳機能障害について

脳卒中後、意識がふっと抜ける感覚や記憶の飛びが頻繁に起こることがあります。これらの症状は、高次脳機能障害の一部として扱われることがあり、注意力や記憶力、意識の維持が難しくなることがあります。私自身も、運転や仕事で支障をきたすことがあり、運転は極力控え、できるだけリスクを避けるようにしています。

高次脳機能障害の症状

  • 注意障害:集中できない、気が散りやすい、意識が抜ける感覚。
  • 記憶障害:新しいことを覚えられない、忘れっぽい、作業をしていても途中で何をしていたか忘れてしまう。

これらの症状は、日常生活や仕事に影響を与えることがありますが、工夫をすればまだできることも多いです。スマホのリマインダー機能や音声メモなどを使い、生活をサポートしてくれるツールを活用しています。

障害年金と意識障害

意識障害が高次脳機能障害として認定されることがあり、その場合、障害年金の申請が可能とのこと。
意識障害が日常生活に支障をきたす場合、その診断書をもとに申請することは可能そうなので、私は前回の四肢の麻痺も含め、再度障害年金の申請を検討しているところです。

諦めずに前進することが大切

障害があっても、自分なりの方法で生活を続けることは可能です。「今できること」を工夫し、無理せず支援を受けながら生活を豊かにしていくことが大切だと思っています。

みなさんのコメント (コメントは敬意をもってお願いします)

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