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高血圧が引き起こす脳梗塞|メカニズムと予防法をわかりやすく解説

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その血圧、本当に放っておいて大丈夫ですか?

「血圧が高め」と言われても、薬を飲むのをためらっていたり、放置している方も多いのではないでしょうか?
でも、高血圧が引き起こすのは脳出血だけではありません。脳梗塞というもう一つの大きなリスクが潜んでいます。

脳出血にしても脳梗塞にしても共通するのは起きてしまったら【脳が損傷する】ということです。
もっと簡単に言えば、脳細胞が死んで最悪は死に至ります。生き残っても様々な障害が起き、そして今の医学では簡単には回復は見込めないということです。

今回は、高血圧によって「脳の血管が詰まる」仕組みについて、わかりやすくご紹介します。


◆ 高血圧でどうして血管が詰まるの?

高血圧というと脳の毛細血管が破れる脳出血を想像しがちですが、それだけではなく脳の血管が詰まる脳梗塞も怒ります。

「詰まる」というとなんか血がドロドロだから?と思われがちですが、実は血管そのもののダメージが大きく関係しています。

● 血圧が高い状態とは?

血液が血管の内側を強い圧力で押す状態が続くと、血管の壁(内皮細胞)に負担がかかり、やがて小さな傷ができます。

うさきち
うさきち

高血圧で血管に傷がつくのって、よくわかへん・・・。

ひですけ
ひですけ

例えばホースの中で水パンパンになると、裂けたり細かい傷ができるイメージ。
脳で破裂すると脳出血になるんよ

うさきち
うさきち

それシャレにならんヤツ。

● 傷ついた場所にコレステロールが入りこむ

そこに悪玉コレステロール(LDL)が侵入し、体はそれを異物と判断してマクロファージが貪食します。
この繰り返しで“プラーク”という脂肪の塊ができ、血管の内側が狭くなっていきます。

● プラークがはがれると……

プラークが不安定になると、血流の勢いで剥がれ、【血栓(血のかたまり)】が発生しやすくなり、この血栓が血管を完全にふさいでしまうと、脳に酸素や栄養が行きわたらなくなる脳梗塞が発生します。


高血圧が原因の脳梗塞のメカニズムと予防を解説

◆ どのくらいの血圧から危険なの?

一般的に高血圧といえば

  • 収縮期血圧(上の血圧)130mmHg以上
  • 拡張期血圧(下の血圧)80mmHg以上

このあたりから「高血圧」と診断され、血管への負担が明確に増していきます。

ラクナ梗塞

特に日本人は高血圧からの小さな血管(細動脈)へのダメージが多く、脳の深い部分での梗塞(ラクナ梗塞)がよく見られます。

ラクナ梗塞とは、脳の深い部分にできる、直径1.5cm以下の小さな脳梗塞のことです。「ラクナ」はラテン語で「小さなくぼみ」を意味します。脳の細い穿通枝(せんつうし)が詰まって起こり、脳梗塞全体の30~40%を占めます。

脳梗塞で起こること

【主な症状】症状は詰まる場所によって異なりますが、よくあるのは以下の通りです:

症状内容
✅ 片側の手足の麻痺顔〜手足の片側にしびれや力が入らない
✅ 感覚障害触った感じや痛み・温度がわかりにくくなる又はめちゃくちゃ過敏になる
✅ ろれつが回らない言葉がはっきり出せない(構音障害)
✅ 手足のぎこちなさ精密動作がしづらくなる
✅ 軽い記憶障害・無気力脳の深部がやられると、認知機能にもじわじわ影響
✅麻痺側が認識できなくなる高次脳機能障害➡車の運転ができなくなる
✅自分の居場所、現在地、時間がわからなくなる高次脳機能障害➡日常生活にも重大な問題

◆ 高血圧を放置しないためにできること

高血圧の最大の原因のひとつが「塩分の摂りすぎ」。
しかし、日本の食文化では気づかないうちに塩分を過剰摂取してしまいがちです。

ひですけ
ひですけ

天下一品でラーメンどんぶりの底に書いてある【明日もお待ちしております】ってあるの。ついつい読みたくなるけど、グッと我慢するんよ

うさきち
うさきち

それ一番あかんやつ!!www

大切なのは血中の塩分濃度。普段から塩分を体の外に出す排塩習慣を

  • カリウムを多く含む食品(バナナ、ほうれん草、アボカド、豆類 など)
  • 食物繊維を多く含む食品(ジャガイモ、ゴボウ、こんにゃくなど)
  • ナットウキナーゼ(納豆):血栓を分解して血液をサラサラに保つ働きも。
  • 水をよく飲むこと:いっぺんにではなくチビチビ飲むほうが◎
  • 加工食品や外食の回数を減らす:加工食品は塩がたくさん使われている
  • 酢(酢酸)の活用:酢は塩味を引き立てる→相対的に減塩になる
  • 血圧をこまめに図る:なければ買ってしっかり推移をモニタリング
うさきち
うさきち

最近の血圧計はスマホ連動していて便利よね?w

ひですけ
ひですけ

なるべく酸味やカリウム、食物繊維を多くとり、血中の塩分濃度を下げましょう!


血圧対策にはとうもろこしのひげ茶も効果的

【尿の色と健康の関係】

尿の色は、体内の水分バランスや腎機能の状態を反映する“見える健康指標”です。

水分量が足りているのかの指標にもなるので、できるだけ普段から無色透明に近くなるようにコントロールしましょう。

尿の色体の状態健康リスク
無色透明〜薄い黄色水分しっかり、腎臓も◎ベスト!血液もサラサラ!
濃い黄色〜黄褐色水分不足気味血液がドロドロ傾向、注意
茶色〜赤み重度脱水、肝機能や血尿の可能性医療機関の受診が必要な場合も
ひですけ
ひですけ

血圧とか頻繁に計れない時もおしっこの色を気にするだけでも
今の健康状態が簡易的にわかるからとてもいいよ。

うさきち
うさきち

これはわかりやすくて、めっちゃええなぁw

脳出血だけじゃない、高血圧の“静かな凶器”

高血圧は「沈黙の病」とも言われるほど、自覚症状がありません。
しかしその裏で、着実に血管を痛め、詰まらせる準備を進めていることもあるのです。

アロテームプラークが増えることにより、血圧もさらに上がり、毛細血管も破けやすくなり脳出血もおきやすくなります。

ひですけ
ひですけ

ぼく自身、脳出血を経験してはじめて「高血圧の怖さ」を体感しました。
気づいた時にはすでに遅し、片麻痺になり、電車で仕事に行くことも、自由に出歩くこともできません。だからこそ、こうして情報発信している部分も多分にあるんですが。
気づかないまま進行する高血圧——厚生労働省の発表によると今や日本人の二人に一人が高血圧とのこと。身近すぎて意外と無視されやすいのがやばいところです。

脳出血だけでなく、脳梗塞というもう一つの大きなリスクにも目を向け、ぜひ早めの対策を心がけていただければと思います。

ではまた次回の記事で。

みなさんのコメント (コメントは敬意をもってお願いします)

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