
今日は脳の再生についてまとめてみました。
私を含め脳卒中の皆さんには希望の星ですよね。
私も個人的にすごく楽しみにしています。

将来、脳卒中も風邪とは言わんまでも
骨折と同じ感覚で治る時代が来るとええねw
脳の再生については、長年にわたって多くの疑問が呈されてきました。過去100年間、脳は再生しないと考えられていましたが、近年、再生医療の発展により、その常識が覆されつつあります。特に、サンバイオ社のSB623などの治療法が登場したことで、脳の再生に新たな可能性が見えてきました。
なぜ脳は過去100年もの間、再生しないと言われていたのか?
脳の再生が困難だとされていた理由には、いくつかの要因がありました。脳は非常に高度な構造を持ち、神経回路のつながりが非常に精緻であるため、損傷を受けた場合にその回復は非常に難しいと考えられてきました。また、脳には特定の細胞の再生を促す機能がほとんどないため、損傷した神経細胞が死ぬと、それを修復する方法がないとされていました。
マイクログリアとアストロサイトそして瘢痕化
脳が損傷を受けた際、マイクログリアが登場して死んだ細胞を掃除します。その後、アストロサイトという細胞が傷ついた部分に入り込み、瘢痕化を引き起こします。瘢痕化が進行すると、傷ついた部分にバリケードができ、神経回路が再びつながることが難しくなります。このプロセスが、脳の再生を阻害する原因とされています。


例えるなら、豆腐が凍って高野豆腐になるみたいなもので、スカスカの繊維質になって元にはもどらない感じかな?

へんな例えすなww
脂肪由来の幹細胞、iPS細胞、SB623の違い
脳再生に向けた研究が進む中で、いくつかのアプローチが試みられています。その中で特に注目されているのが、脂肪由来幹細胞、iPS細胞、そしてSB623です。それぞれの特徴を理解することが、再生医療の可能性を探る上で重要です。
脂肪由来幹細胞
脂肪由来幹細胞(ADSCs)は、脂肪組織から採取される幹細胞で、皮膚や骨、筋肉、血管などの結合組織の修復に利用されます。これらの幹細胞は、神経細胞への分化能力が限定的ですが、再生医療においては、組織の修復や炎症を抑制する効果があります。しかし、脳再生においてはその能力が限られているため、神経系に特化した幹細胞が求められます。
iPS細胞
iPS細胞(誘導多能性幹細胞)は、成人の細胞から作られる万能の幹細胞です。これにより、神経細胞をはじめ、あらゆる種類の細胞に分化させることが可能です。
iPS細胞は、神経系の再生において非常に有望な可能性を持っており、脳の損傷を修復するための新しいアプローチとして注目されています。ただし、iPS細胞を使用した治療には倫理的・技術的な課題が存在し、臨床での実用化はまだ進行中です。
SB623
SB623は、サンバイオ株式会社が開発した、S骨髄由来の間葉系幹細胞(MSC)に、神経幹細胞のような遺伝子発現を促す処理(Notch1遺伝子の一過性導入)を加えた細胞基にした治療法です。SB623は、脳の再生を促進するために特別に改良された細胞であり、直接脳内に移植され、周囲の神経細胞を活性化する役割を果たします。この細胞は、損傷を受けた神経細胞を復活させるのではなく、残された神経細胞の周囲環境を整え、脳の“自己修復能力”を引き出します。つまり、SB623は脳内の修復を助ける役割を果たし、損傷した部分に新たな希望の道筋を作り出す点で、画期的なアプローチといえるのです。
SB623の治療は、従来のリハビリのように長い時間をかけて少しずつ回復を促すのではなく、神経成長因子を使って脳の回復を短期間で促進するアプローチです。具体的には、SB623は脳内で神経成長因子を分泌し、これが周囲の神経細胞を活性化させ、損傷を受けた脳の自己修復を助けるのではなく、神経回路の再建を進めます。これにより、瘢痕化した部分でも新しい神経経路が形成され、従来のリハビリよりも短期間での改善が期待されます。
これは、長期的にリハビリを続けて獲得する成果を、神経成長因子によって時短するような形で達成しようとする試みです。新たな神経回路の再構築を進め、従来の回復過程を加速させることを目的としています。

SB623は乾いてカスカスの高野豆腐にダシを吸わせるようなもので、カスカスは治らないけど、ダシ吸い込んだ分、弾力も戻って美味しくなるw

SB623はダシ汁かいw

カスカスニなった部分は治らんけど、そのまわりに液体あるんで電気信号は通りやすくなるんやろうね?

なるほど、それで再建ができるって話なんやねw
サンバイオ社 アクーゴ
SB623が注目された理由は、サンバイオ社が開発したこの治療法が、脳卒中や外傷性脳損傷後の回復をサポートする可能性を示唆しているからです。特に、アメリカでの臨床試験で成功を収めたことが大きな注目を集めました。
SB623の現状と課題
- 臨床試験(フェーズ2)での成功により、脳卒中後の後遺症に対する有望な治療法として期待されています。
- しかし、フェーズ3試験では一部の目標達成が難しく、課題もあります。例えば、対象患者の見直しが進んでおり、効果の向上が期待されていますが、さらなる研究と改良が必要です。
SB623は、脳損傷だけでなく、脊髄損傷や外傷性脳損傷などにも応用できる可能性があり、今後の研究と臨床試験の結果に期待が寄せられています。
アクーゴ(SB623)アクーゴの承認はいつ降りるのか?
現時点では、脳卒中の治療薬として、アクーゴ(SB623)の製造販売承認はまだ正式に下りていませんが、2025年5月〜7月を目指して外傷性脳損傷治療薬としての出荷解除のための承認取得を進めている段階です。


おじいになる前にできるとええなぁ・・・

ひですけは動かないわけやないし、リハビリ頑張ったほうが再建早いんやない?

動いても痺れて痛いのはつらいのよ・・・
アクーゴの現状と承認進捗
- 2024年7月31日:厚生労働省から「外傷性脳損傷に伴う慢性期の運動麻痺の改善」を効能・効果として、条件・期限付き製造販売承認を取得しました。MixOnline+3MixOnline+3サンバイオ -再生医療(細胞治療薬)+3
- 2025年2月6日:第2回目の市販品製造で、規格試験および特性解析のすべての基準値を満たし、「適合」となりました。MixOnline+4MixOnline+4サンバイオ -再生医療(細胞治療薬)+4
- 2025年4月18日:第3回目の製造が終了し、収量の結果が明らかとなりました。規格試験および特性解析の結果が明らかになるまでには約2ヶ月を要する見込みです。サンバイオ -再生医療(細胞治療薬)+1サンバイオ -再生医療(細胞治療薬)+1
これらの結果がすべて基準値を満たす場合、出荷解除のための一部変更申請を行い、承認取得を目指す予定です。製薬業界の転職サイト Answers(アンサーズ)+5サンバイオ -再生医療(細胞治療薬)+5MixOnline+5
🚚 出荷開始の見通し
出荷解除のための承認取得後、薬価交渉を経て、2025年内の販売開始が期待されています。サンバイオ -再生医療(細胞治療薬)+2MixOnline+2MixOnline+2
🏥 治療を受けられる病院
現時点では、アクーゴは臨床試験段階にあり、特定の病院や医療機関で提供されています。
正式な製造販売承認後、全国の医療機関での提供が期待されますが、詳細については今後の情報を確認する必要があります。
まとめ
- 脳は従来、再生しないと考えられてきましたが、再生医療の進展により、その常識が変わりつつあります。
- 脳の再生には、神経系に特化した幹細胞が重要であり、脂肪由来幹細胞やiPS細胞、SB623などが注目されています。
- SB623は、死んだ神経細胞を復活させるのではなく、残された細胞の周囲環境を整え、脳の自己修復能力を引き出すことにより、脳損傷後の修復を助ける画期的な治療法です。
再生医療の進展により、これからも脳の回復に向けた新しい治療法が現れることが期待されています。
OMAKE

参考リンク
- サンバイオ株式会社公式サイト:製品情報や最新のプレスリリースが掲載されています。
- プレスリリース:第三回目の製造の収量に係る結果について:2025年4月18日に公開された、アクーゴの製造進捗に関する詳細な報告です。
📰 メディア報道
- 日刊薬業:アクーゴの最速での出荷可能性について報じています。
- MixOnline:米国FDAとの協議再開や年内販売開始への期待感について報じています。
🧠 医療機関の見解
- 広尾クリニック:アクーゴの承認に関する動向とサンバイオ株式会社の取り組みについて詳述しています。
📄 承認情報
- サンバイオ株式会社:アクーゴの製造販売承認に関する詳細な情報を提供しています。
みなさんのコメント (コメントは敬意をもってお願いします)